佐賀県のふるさと納税には、単なる返礼品競争とは一線を画す、胸が温かくなる先進的な仕組みがあります。
その最大の特徴は、寄附者が直接的な社会貢献活動に関与できる「NPO支援」のスタイルを取り入れている点です。具体的にどのような仕組みで、どのような魅力があるのかをご紹介します。

この制度の最も革新的な点は、寄附金の使い道を寄附者自身が指定できることです。
「自分の寄附金がどこへ届き、どう使われるのか」が明確に見えるため、寄附者は安心して支援先を選ぶことができます。これは全国でも非常に先進的な取り組みと言われています。
このNPO支援制度を土台として、地域産業(生産者)とNPOが手を取り合う特別な枠組みが育っています。その象徴的な事例が、NPO法人MBFCと、佐賀県玄海町の「中山牧場」との連携です。
この連携には、生産者の温かい想いが込められています。
これは単なる「お得な返礼品」ではありません。生産者の支援への意志が、価格設定という形ではっきりと表れているのです。
この制度の美しさは、地域の特産品である「食」と、子どもたちの「文化・教育」が一本の川のようにつながっている点にあります。
つまり、「食べる」という行為が、そのまま「(子どもたちを)応援すること」に重なるように設計されているのです。
佐賀県のふるさと納税は、美味しいお肉を味わう喜びと、子どもたちの未来を支える喜びを同時に感じられる仕組みです。
生産者が育てた「食(栄養)」が、寄附という形を通じて、子どもたちの「文化(心)」を育む糧になる。そんな温かい循環に参加できることが、この制度の最大の魅力と言えるでしょう。
中山牧場は「玄海海上温泉パレア」の指定管理をさせていただいています。「きてろ祭2023」では、NHK合唱コンクール全国3位!の「伊万里小学校コーラス部」さんをゲストに迎えました。一緒に「なかよし牧場」を歌い踊りました。この歌は、中山牧場からインスピレーションを得た、弓削田健介氏作曲の「食育の歌」です。玄海町から、全国の小学校に広がっていきますように・・・。